殺人衝動との葛藤

自己肯定感と社会肯定感が極端に低い人物は、テロリズムや目的のある殺人を否定しない確率が高くなります。
『自分が死んでもいいし、いつ 殺されても構わない』と考えている人が、『現在の社会なんて大嫌いだ。この社会を存続させる価値もないし、この社会を構成する他者も存在する意義がない』 という認識に達した時にテロリストや利己的な殺人犯が生まれるわけです。

自分と自分を取り巻く他者、自分が生きる社会を肯定している人は、自然な社会生活を通して素直に倫理規範を受け容れることができ、『何故、人を殺 してはいけないのか?』などと改めて考える必要もなく、今の自分と家族と社会に一定以上の満足を得ているから殺す可能性自体を想定する必要がないというこ とです。

深刻に自分の抱える殺人衝動との葛藤の中で、『何故、人を殺してはいけないのか?』を問わなければならないのは、自分を肯定できず、他人を信頼で きず、社会を否定したいと考えている人物に限られますが、それは先天的な気質・性格という生物学的要因もさること。